木内貴志作品集TOP > 美術のボケ > ワンパターンの絵画06-1



2007年 キャンバスにアクリル

木内貴志による作品解説
画家や美術作家のスタイルとして、あるいは美術教育のスタイルの一つとして、何かしら「画風」なりその作家の「スタイル」を確立する、という方式があります。
作家や表現者が何かをストイックに追及する様は当然のことなのですが、時にはそれが目的と化してしまい、追及が惰性へ、作家の意思とは裏腹なキャラクターの押しつけ、といった、何かしらの確立がメインとなってしまうケースも少なくないと思います。
僕は偏食の少ない方で、その時その時やりたいことをやろうと思うが故に、表面上のスタイルの確立がはっきりせず、散漫な作家という印象を与えてるかもしれません。
ですが、やはり最初はストイックな追及でもいつのまにか単なる「ワンパターン」と化してる作品や作家を見ると、ガッカリします。
ま、「愛すべきワンパターン」な例も数多くありますし、それが「普遍性」とも言えるのですが・・・。
そんな、散漫な自分に、仮にアイデアが尽きたときにいくらでも作れる作品ということで、このシリーズを思い浮びました。
・・・いや、前置きが長くなりましたが、数字の「1」とそれでできる「パターン」の図柄と「ワンパターン」という言葉をかけただけです。

こちらは最初に作ったタイプ。ポップな平面に仕上げたつもりです。

出品展覧会

「美術のボケ」
「美術のボケ」 2007年10月2日(火)〜10月28日(日) CASO(大阪府)