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Left hand T.K.(invisible left hand)


2009年 ビデオインスタレーション(モニター、DVD、モザイク除去機使用) サイズ可変 撮影:市川靖史


木内貴志による作品解説
VHSビデオテープの背ラベルに描いた「Left hand T.K.」と同タイトルで、テーマが同じですが、表現形態が違う作品です。こちらは映像を使った観客参加型の作品です。
モニターに映し出される映像は、自身の過去の作品制作風景で、自身の左手にモザイク処理がかかっております。
観客は備え付けの「モザイク処理機」を使って、そのモザイクを取り除く作業を体験できます。本来は規制し隠す為に使われるモザイク処理加工が、逆にそれを強調してしまったり、あるいは形式上の規制で全くプライバシーの保護などになっていなかったりするといったような本末転倒の事象を追体験するような装置となっています。僕にとっては夜の「不浄なる手」である左手は、猥褻物だということでモザイクを入れたということです。そして、「モザイク処理機は本当にモザイクが除去出来るのか?」という、そちらもモザイクがかかってるような不確かなものをこれでハッキリさせることができる装置であります。

ちなみにお客さんの反応としては、男性の大半は「ニヤニヤ」、女性の大半は「キョトン」でした。

出品展覧会

「After School 放課後の展覧会」
「After School 放課後の展覧会」 2009年5月23日(土)〜5月31日(日) 元立誠小学校(京都府)